困り果てたそのとき、叔母は泣き声のボリュームをさらに上げて、
「わたしじゃないもん!!!!!」
と、叫んだそうです。
私の母はなんのことだかさっぱり分からず、
取り敢えず叔母をあやすしかできません。
しかし叔母は泣き止まない。
いくら夜中で寝ているとはいえ、
普通なら飛び起きてきそうなレベルの
大きな泣き声だったそうですが、
誰1人として起きては来ず、翌朝それについて話をしても、
泣き声なんて聞こえなかったと不思議そうにしていたといいます。
さて泣き止まない叔母をどうしようかと悩んだ
私の母は、抱き上げてみたりだとか、
優しく撫でたりだとかしたそうですが、
叔母は暫くの間ずっと、
「わたしじゃない」「わたしじゃない」
と泣き続けていたんだとか。
ようやく泣き止んだかと思うと、また元のように
すやりと眠ってしまったんですって。
拍子抜けした母も、そのままその日は眠ったようです。
翌朝になって家族に聞いても、
先ほどお話した通りの反応をもらうばかりで、
そのときは何にも分からなかったんだとか。
叔母にきくと、
「男の子に、お菓子を盗っただろうって怒られたのが怖かった」
と話したそうです。
叔母は他人のものを盗るような子じゃないし、
なによりあのとき、自分と叔母以外に
部屋には誰もいなかったのは、
母は十分わかっていました。
この話は怖かったですか?
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投稿者も霊感は人並みにあるじゃないかしら。多分。
霊感は遺伝しますか?