折れたスプーン

おいおい、なんでこんなやべぇ話を忘れてたんだ？

ってお思いになりました？

なりましたよねぇ、私もそう思います。

どうして急に思い出したのか、それからこれを

記そうと思ったのか気になりますか？

なりますよね！やっぱり！

ではそれを話してからこの話を終わりとしましょうね。

実はですね、どうして急にこれを思い出したのかっていうのがですねぇ、

玄関にいるんです、曽祖母が。

きっと私をお迎えにきたのかしら。

でもまだ私、高校生なんですよね。

華のJKなんですよぉ。

あとまだ1年、JK生活残ってますし、

お迎えられちゃうと困るんですよねぇ。

霊感のあるはずの祖母も母も無反応なんです。

零感なはずなんですけどねぇ、私。

おかしいなぁ。

うふふ、私のこと呼んでる。

霊感のある人が頼りにならないんじゃあ、

このままお迎えされちゃうしかないんですかねぇ。

あぁ、この話をお読みになったからって、

あなたのところに感染するなんてお話じゃありませんから、

そこはどうかご安心なさってくださいな。

というか、本当にどうしましょうねぇ。

うち、除霊にちゃんと効く保証のあるお塩とかないですから…

焼肉用のヒマラヤの岩塩プレートでも

投げてみれば効きますかねぇ。

それなら16枚くらいあるんですけれど。