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kanaさんによる妖怪・風習・伝奇にまつわる怖い話の投稿です

【古代人事件】-事件記者 朽屋瑠子-
長編 2023/01/30 20:19 14,469view
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青年はあっけに取られて、あやうくチー牛を落としそうになった。
「こ、これは・・・け、警察、いや、朽屋さんを助けにいくべきか・・・いや無理無理無理無理」
モニターを凝視する彼。

「や、やっぱ、たたた助けに行かなきゃ!」

掃除ロッカーの中にあったモップを手にすると、青年は一目散に公園に走った。

・・・・・・

「うぉぉぉぉぉぉ」叫びながら襲ってくる狂戦士。
何度かの激しい攻防。火花が散る。

狂戦士の鉈が上から振り下ろされる。だが、それを逃げずに前に出る朽屋!

短槍の切っ先が狂戦士の鉈を持っている右手首ごと切り上げる。
回転しながら飛んでいく鉈と手首。
間髪入れずに槍を横に滑らせる。短槍の青く輝く刃が蓑の中に入って行く。
槍から手を離す朽屋。そして一歩飛びのきながら天を指さして叫んだ!

「ライトニングボルト!!」

その瞬間、雷鳴が鳴り響き、電撃が狂戦士を激しく襲う!
耳をつんざくほどの衝撃音と光が収まると、狂戦士は膝からゆっくりと崩れ落ちた。

「ぐふっ!!」脇を押さえて倒れ込む黒い男。どうやら肝臓のあたりに深く刃が入り込み、
さらに先ほどの電撃で体中がズタボロになったようだ。

「ハァ、ハァ・・・」朽屋も息を切らしながら、やっとの思いで短槍の刃を抜く。

「固いし、重いし・・・しんど・・・」

倒れた黒い男が息も絶え絶えに朽屋に問う。
「オ、オレは、死ぬのか・・・?」

「ハァ、ハァ・・・だからね、アンタ、2500年前にもうとっくに死んでんのよ」

「そ、そうなのか・・・とっくに死んでいたのか・・・」

「もう天国には行けないよ。この槍には呪いが封じてあるからね・・・さよなら・・・ハァハァ」

朽屋は腰にあったレシーバーを取ってどこかに連絡を入れた。
「・・・朽屋、状況終了・・・」

その時、あの会社員の声が聞こえてきた。

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コメント(10)
  • kamaです。
    最初、違う作品とくっつけたまま投稿してしまって17ページくらいになっててビビりました。
    現在修正して9ページです。よろしくお願いします。

    このお話の前日譚として、私の作品「黒くて伸びる人」を御一緒に読まれると、おもしろさも倍増です。また、「事件記者-朽屋瑠子ー」シリーズはこれで三作品目ですので、合わせて読まれると世界観が広がって楽しいと思います。
    よろしくおねがいします。

    2023/01/30/20:41
  • kamaです。
    読み返すと改行位置以上とか、誤字脱字や「」で閉じられてなかったりとさんざんで、
    何度も編集かけました。読んでる途中の方、読みづらくて大変申し訳ありませんでした。
    以後も誤字脱字などありましたらお知らせください。
    よろしくお願いします。
    あ、9ページから編集して8ページに減らせました。

    2023/01/30/21:11
  • 怖いというより楽しいです

    2023/01/31/17:18
  • ↑kamaです。ありがとうございます。
    楽しくて何よりです。

    2023/02/01/07:26
  • ネタが豊富な先生の事ですから次回作に期待します。

    2023/02/02/09:27
  • ↑kamaです。ありがとうございます。
    ちょっとずつ、イロイロ出していきますのでお楽しみに。

    2023/02/02/18:46
  • これ、最後、クッチャルコさん、やってますねぇ。
    やってますよねぇ、コレ?彼と。

    2023/02/03/12:29
  • 楽しく読ませてもらいました。続編が楽しみです。

    2023/02/23/08:26
  • 楽しく読ませた頂いたんですけど 失礼ですが読んでる途中に中二病だt((殴

    2023/03/22/16:52
  • ↑kamaです。朽屋瑠子シリーズはネタ満載でお送りしております。楽しんでください(笑)

    2023/03/31/21:43

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