カツカレー
投稿者:キミ・ナンヤネン (88)
これは私が出張した時に経験した話だ。
出張で初めて行く街で食事をしようと店を探した。
この街はご当地カレーで盛り上がっているらしく、カレー店がいくつもあった。
私はチキンカツカレーが好きなので、雰囲気の良さそうな、ある店に入ることにした。
店に入ってカウンター席に座ろうとすると、店員が券売機でどうぞ、と案内してくれた。
券売機のタッチパネルには様々な種類のカレーのボタンが所狭しと配置してあった。
その中の「チキンカツカレー」に触れようとすると、触れる前に反応した。
この券売機は初めてなので、タッチパネルの具合が分からなかった。
カウンター席に座り食券をテーブルに置くと、店員さんがその半分をちぎって厨房へと戻った。
ここで普通なら「チキンカツカレーひとつ!」みたいな声が聞こえるはずだがそれが無い。
きっと、券売機から自動で注文が厨房へ伝達されるシステムなのだろう。
良く言えば合理的だが、悪く言えば少し活気が無い感じもする。
しばらくして、店員がお待たせしましたと言ってカレーを持ってきた。
私はカレーとライスを二口程食べた後、カツを口に入れた。
私はその肉に衝撃を受けた。今まで食べた事のない味と食感だ。
チキンのはずだが、明らかにそれとは違う。今まで食べたチキンとは何だったのだろうと思う程だ。
なるほど、一見普通のチキンカツカレーに見えても、ご当地カレーというのはそれぞれのオリジナリティを出すために創意工夫をしている物だと理解した。
私は夢中になってむさぼるように、あっという間にこのカレーを平らげた。
「ご馳走様。あーうまかった。」
生まれて初めて食べたこの肉に感動して余韻に浸っていた。
コップの水を飲みほし、食券の残った半券を何気なく見ると、人生で最大と言ってもいいほど驚愕した。
半券には「ポークカツカレー」と書かれていたのだ。
ここで私はとても重大な事を思い出した。私がイスラム教徒だという事を。
怖くないけど笑えたww
対イスラム教徒用に、豚の血が入った銃弾があるらしい。平和は遠いな。
思い出したじゃなく この日で私の人生は終わった 私はイスラム教徒だとかのがよくね
生意気すまん
これ、怪談じゃなくて小ばなし。
知らずに食った場合は許されるとか聞いたことがある。
良くも悪くも怪談では無いかな・・・。好きだけど。
まずお断りさせていただきますと、これはイスラム教およびイスラム教徒を揶揄したり冒涜したりするものではありません。ご理解いただければ幸いです。
たくさんのコメントありがとうございます。
>思い出したじゃなく この日で私の人生は終わった 私はイスラム教徒だとかのがよくね
これもいいですね。今後の参考にさせていただきます。
>これ、怪談じゃなくて小ばなし。
>良くも悪くも怪談では無いかな・・・。
そうですよね。そこは「ある意味怖い話」とでも受け取っていただくとありがたいです(笑)。
作者より
やっぱりトンカツは美味いよね!