事件記者 朽屋瑠子
投稿者:kana (210)
・・・・・・
「イタタタタ・・・」
「あはは、いや~スイマセンでしたね」
ランタンの前に腰かけ、肩を痛がる男。
その男の後ろで肩をもむ朽屋。
男は地元猟友会のリーダーで、この狩り宿の主とも顔なじみだった。
誰もいないはずの狩り宿の前に車が停まっており、
中から灯りが漏れてくるので、何者かが侵入したのだろうと思い、
いつも猟に使っている古いカービン銃を、脅しのためにと、
弾を抜いて持ち出したのだが、逆に朽屋にいいようにやられてしまったというわけだ。
「でもリーダーさん、たとえ脅しでも銃を人に向けるのはいけませんねぇ。
それに夜間持ち出しも・・・公安にバレたらどやしつけられますよ」
「うっ・・・・まぁその・・・スンマセン。堪忍・・・。
それにしてもお嬢ちゃん、あんな一瞬で鉄砲に弾が入ってないのわかったんか?」
「そりゃ、マガジン付いてないし、ボルトが開いてるのが見えましたからね、
あれはもう弾ナシだなと」
「玉なし??」
「タマ・・・あはっ(///▽///)あはははは」
「いや、でも、お嬢ちゃんの肝っ玉がすわってんのはわかったわ、がはは」
「肝っ玉・・・あはっ(///▽///)あはははは」
「オレは、まぁその、地元のことならなんでも知ってっからよ。何でも聞いてくれや」
「それじゃあ・・・ノテさんの遺体の周りに、不審な足跡があったのはご存じですか?」
「ああ、それならオレも見に行ったよ。犬か狼っぽいけど・・・どっちとも違うね。
だって大きさが熊並みだからね。狼は元々日本にはいないけど、犬にしてはでかい。
そりゃ土佐犬とか、グレートデーンとか、チベタンマスチフとか、デカイのはいるけど、
いくらなんでも熊並みってことはないだろうよ」
「で、そのUMA・・・つまり化け物ですけど、それ以降の足取りは・・・?」
「それがさっぱりでね。一応猟友会で探したさ。警察からは熊狩りということで
要請されたけど、誰もそんなこたぁ信じちゃいない。
だから、正直言うと探しようもなかった。
ゲームの習性もわからんのに・・・あぁ、この場合のゲームって言うのは
探す相手、ターゲットのことなんだけど・・・」
kamaです。
こちらのお話を読む前に、私の投稿した「狩り宿の男」と「狩りの真実」をお読みになられると、前日譚としてより作品が楽しく読めると思います。
よろしくお願いします。
kamaです。
主人公の朽屋瑠子の声は、にじさんじのVtuber、レイン・パターソンさんの声をイメージしながら書きました。
前日譚とどちらも読ませていただきました!
とても読んでいて夢中になれる文章で素敵でした…..!
描写が細かくて、情景がわかりやすく脳裏に浮かんできて読みやすかったです!
続きも楽しみにしてます、!
↑kamaです。たくさん読んでいただいてありがとうございます。感謝!!
次回の予定は来年ですか?
↑kamaです。
次回作は来年になりそうですね。
他にも投稿しておきたい作品がたくさんありますので、次回のクッチャルコはお正月休みにじっくり書きたいと思います。
そう言えば確か以前に猪にまつわる話を投稿されましたが「殺生石」の周りで猪の死骸が発見したみたいだな。
↑なんだか意味深ですね。
おちゃらけて始まったから笑える話かなと思ったら
途中「スゴイ!お姉ちゃんもスゴイ!人間ってスゴイんだね!人間大好き!!」って子犬のセリフで
(´;ω;`)ブワッ ってなった。
↑kamaです。ありがとうございます。犬好きな人にはかわいそうなシーンもあり、申し訳ないです。
kamaです。
19ページ目にあった
「実は朽屋が寝てしまったあとにリーダーがあれこれいじりまわして遊んでいたらしい。」
という文章は、リーダーが朽屋の体をいじってるようにも読めてセンシティブでしたので、
「実は朽屋が眠っている間にリーダーがこのライフルをいじりまわして遊んでいたらしい。」
に変更させていただきました。
投稿後にも変更できるのが奇々怪々さんのいいところですね。
一昔前のSSをみたいで読みやすくて面白いです。クッチャルコはそのうち「キミたち〜!」とか言い始めるんですか?w
↑kamaです。どこかでいれますかw
獣医の犬の話しとか犬系多いですね
犬飼ってるんですか?
↑kamaです。
今は飼ってませんが犬も猫も鳥もハムスターも飼ってたことがあります。