ポットにお湯も沸かし、食後のコーヒーの準備もする。
愛用のブライトリングのマグカップも出しておく。
昔の戦闘機の絵が描いてある。
その時、玄関の方に誰かが来た。
「ごめんください。楽府翁寺の使いの物です。
朽屋様に差し入れをお持ちいたしました」
斉門和尚が寄こしたのだろう。差し入れとは気が利く。
玄関に出ると若い僧が立っており、差し入れと称して竹皮に包まれた
おにぎりとタクアンを朽屋に渡してきた。
「これはこれはありがたい。どうか斉門和尚によろしくお伝えください」
これで今夜は炭水化物には困らない食事ができそうだ。
・・・・・・
殺人現場での夜は更けていく。
スマホをボイスレコーダー代わりにして音声でメモをしていく。
あとで自動でテキストに書き出すこともできる。
便利な時代になったもんだ。
と、その時・・・
「きゃんきゃん」
「ん?」
「きゃんきゃん」
仔犬のような鳴き声がする。
「早いな・・・。もう来たのか?」
「きゃん・・・」
朽屋は立ち上がり、LEDを点灯させる。
首にストラップを装着し、そこにGoProを取り付け、
動画撮影の準備をして鳴き声のする方に向かう。これも記録の内だ。
裏手のドアの方だ。すりガラスになっているが、特に何も見えない。
ゆっくりとドアを開ける。
そこは広いフィールドになっており、檻もある。
おそらく猟犬のためのフィールドだろう。
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kamaです。
こちらのお話を読む前に、私の投稿した「狩り宿の男」と「狩りの真実」をお読みになられると、前日譚としてより作品が楽しく読めると思います。
よろしくお願いします。
kamaです。
主人公の朽屋瑠子の声は、にじさんじのVtuber、レイン・パターソンさんの声をイメージしながら書きました。
前日譚とどちらも読ませていただきました!
とても読んでいて夢中になれる文章で素敵でした…..!
描写が細かくて、情景がわかりやすく脳裏に浮かんできて読みやすかったです!
続きも楽しみにしてます、!
↑kamaです。たくさん読んでいただいてありがとうございます。感謝!!
次回の予定は来年ですか?
↑kamaです。
次回作は来年になりそうですね。
他にも投稿しておきたい作品がたくさんありますので、次回のクッチャルコはお正月休みにじっくり書きたいと思います。
そう言えば確か以前に猪にまつわる話を投稿されましたが「殺生石」の周りで猪の死骸が発見したみたいだな。
↑なんだか意味深ですね。
おちゃらけて始まったから笑える話かなと思ったら
途中「スゴイ!お姉ちゃんもスゴイ!人間ってスゴイんだね!人間大好き!!」って子犬のセリフで
(´;ω;`)ブワッ ってなった。
↑kamaです。ありがとうございます。犬好きな人にはかわいそうなシーンもあり、申し訳ないです。
kamaです。
19ページ目にあった
「実は朽屋が寝てしまったあとにリーダーがあれこれいじりまわして遊んでいたらしい。」
という文章は、リーダーが朽屋の体をいじってるようにも読めてセンシティブでしたので、
「実は朽屋が眠っている間にリーダーがこのライフルをいじりまわして遊んでいたらしい。」
に変更させていただきました。
投稿後にも変更できるのが奇々怪々さんのいいところですね。
一昔前のSSをみたいで読みやすくて面白いです。クッチャルコはそのうち「キミたち〜!」とか言い始めるんですか?w
↑kamaです。どこかでいれますかw
獣医の犬の話しとか犬系多いですね
犬飼ってるんですか?
↑kamaです。
今は飼ってませんが犬も猫も鳥もハムスターも飼ってたことがあります。
普通におもしろい
内容もしっかりしてる