ひと夏の火遊び
投稿者:とくのしん (65)
テレクラ絡みでの事件は珍しくなかったこともあり、私たちは実際に会うことは考えていなかった。ただ、どんな人間がテレクラをやっているかは気になったので、思い付きの遊びに興じることになった。
早速、チラシの電話番号に電話を掛ける。ドキドキしながらも家の電話機のプッシュボタンを押し始める。私たちは顔を近づけ、一つの受話器を挟むように持ちながら、番号を押し終えるとコール音が鳴り始めた。と、同時に男が電話に出る。
「もしもし」
唐突に電話に出た男の声に不意を突かれた。声の主は感じからして若そうな感じだった。
「・・・もしもし」
私は震える声で返事をした。
「今何してるの?」
「えぇと・・・暇してて・・・」
「俺、トシアキっていうんだけど、君名前は?」
「私・・・メグミ」
名乗った男に対して、咄嗟に出たのは同級生のメグミの名前。ミホは一瞬驚いたような顔をしてた。
「メグミちゃんこういうの初めて?」
「うん初めて」
「歳は?」
「じゅ、十八」
「若いねぇ(笑)俺二五なんだけど」
「あ、全然平気です」
「暇しているならカラオケでもいかない?」
「いいよ」
男の誘いに私は二つ返事で了承した。電話を切ったあと、私たちはワーワーキャーキャー騒ぎながら待ち合わせの駅に向かった。駅の向かいにマクドナルドがあり、その二階からどんな男が現れるか待つことにした。
待ち合わせの時間、トシアキと思われる男が現れた。指定の場所に白いTシャツ、ジーパンと電話口で聞いたそのままの恰好に、私たちは「本当に来たw」と大燥ぎ。一見若そうだが、どう見ても二五歳には見えない。どこか冴えない男がソワソワしている様子を笑いながら眺めていた。トシアキは三十分程待っていたが、自分が釣られたことを察してか、項垂れながらその場から去った。今思えば幼稚な遊びであるが、年上の男を手玉に取ったことに妙な高揚感を抑えきれなかったのを覚えている。
その日からテレクラ遊びを始めた。実際に会うことはしない、ただ釣るだけという性質の悪い遊びに没頭した。男を騙しているという背徳感と、手玉に取っているという幻想に酔いしれてか、回数を重ねるごとにその内容も過激になっていく。単純なデートから肉体関係ありの援助交際を匂わせ、いくら引っ張れたとか、そんなことをミホと競ったりした。だがその火遊びが、遊びで済まなくなるなるまでそう時間はかからなかった。
いつものように近くの公園にある電話ボックスからテレクラに電話。同級生のメグミを名乗ることに対する罪悪感は、既に皆無に等しくなっていた。
「もしもし」
電話口で聞こえたのは中年男性の声。既に電話で見知らぬ男と話すことに抵抗がなく、こなれてきた感もあり会話が弾むように進んだ。いつものように、男から「会いたい」という言葉を引き出すことにそう時間はかからなかった。
「会う?お金くれるならいいよ」
「いくらほしいの?」
男は即座に聞き返してきた。
「ん~Hありなら5万円は欲しいかな」
私がしてやったりの表情でミホを見る。ミホも小悪魔的な笑みを浮かべていた。
お互い笑い声を堪えていると
上記が事実であるならば、届いた封筒と一緒に警察に行くべきだと思いますよ。
街中の防犯カメラ、指紋等から犯人が見つかるかも知れません。
いつ訪れるかも分からない恐怖に震えるより建設的だと思います。
ご友人も報われると思います。
そうです。
警察に行くべきです。
知ってる人だなんて・・・
ためはち
実際、教師の犯罪って後を絶たないよね
こんな感じオチ、どっかで見たことあるね
部屋に変なのが出てきて、呪われる話
怖い…
実話かどうかわかりませんが現実にありそうな話でゾワッとしました