「――10年後の今日、お前は殺人事件で有名になるだろう」
10歳の誕生日、縁日の占い師に嫌な事を言われた。
19歳になってすぐ、私はサークルの後輩に告白された。
あの占い師の予言の事が頭をよぎり、断った。20歳になった時、一番一緒にいそうなのが、恋人だ。
「どうしてですか、先輩? 理由を教えて下さい」
彼女は食い下がる。
幼心に根付いた恐怖心は、簡単にぬぐえるものではない。
「とにかく、駄目なものは駄目だ」
そう言い切るしかなかった。
後輩は諦めが悪かった。
断られた事を忘れたかのように、接触を続けた。
あくまで後輩の立場だったので、追い払うのも不自然だった。
そして、19歳最後の日。
「明日の神社の縁日、みんなで行きましょう」
サークル活動が終わってから、彼女が提案した。
誰も反対しなかった。
私は勿論、不参加と答えた。
20歳の誕生日。
日付が変わった時から、アパートの自分の部屋に鍵をかけてこもった。
『せんーぱーい』
日が暮れて、後輩とサークルメンバー何人かが誘いに来た。
心が痛む。
1年に渡る根気強いアプローチで、私は彼女に強い好意を抱いていた。それほどに、彼女は健気で熱心だった。
どちらかと言えば、彼女を殺してしまう可能性の方が一億倍嫌だった。
私といない方が良いに決まっているのだ。
……いない方が?
ふと、気付いた。
『――本当、大丈夫ですか!? ひょっとして倒れてるんじゃ』
『そうだな、大家さんから鍵、借りてくる』
時間がない。
























「わたし」は死んだのか?
彼女はどうなったのか?
殺人から自殺の大逆転とは?
この投稿は誰が書いたのか?
ちょっと、判りませんでした。
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