不幸が絶えない部屋
投稿者:ヤバさん (22)
ある夏、父親が入院をしました。大した病気ではなく検査入院といった内容でした。
私や母親はある日、父親のお見舞いに行きました。そこでの体験談です。
病院の面会時間は、夕方7時までとなっていました。6時頃病院ヘ着き、父親のいる部屋へ行き談話していました。
単なる検査入院ということもあり、父親も私や母親も暗い感じはありませんでした。
私はお手洗いヘ行くため、部屋から離れました。
かなり大きい病院でしたので、お手洗いを探していると少し迷ってしまいました。
その時にある相部屋の扉が開いており嫌な光景を目にしました。
4人相部屋の各ベッドが置いてあるのですが、4人ベッドのうち、3つのベッドに花瓶がおいてあり、お花が添えてありました。
不審に思い、直ぐに廊下を歩いていた看護師ヘ尋ねると、あのお部屋は不幸が絶えないと云うのです。
1人ベッド上で自殺。もう1人はベッドから首吊り。もう1人は窓から投身自殺。塩を置いたり、厄除けをしても効果が全くないの。と云うのです。
もう1人の方はどうされたのか?と尋ねると、私の父親が入院している部屋ヘ移動された。というのです。
直ぐに父親の部屋ヘ戻りました。看護師から、名前を聞いていたのです。
田中さんという方でしたが、私が驚ろかない程度に接していくと、年配の女性で雰囲気は暗い感じでした。
写真を見せてあげる。と私に云うと、4人で写っている写真を何枚か見せてくれました。
そして私にこう云いました。
「この写真に写っている私以外の人は、あの自殺者を3人出したあの部屋の人達。実は私はあの3人が嫌いになり、私が自殺に見せかけて殺したの。」と薄気味悪く話を終わらせました。
本当かどうかはわかりませんが私は声も出ませんでした。
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