五十物語
投稿者:八尺マン (46)
俺はオカルトが好きで、よくオカルトサイトを覗いている
オカルト系の動画もよく見ていて、主にネット内で活動しているオカルトサークルにも所属している
ある日、そのオカルトサークルでオフ会が開催されることになった
俺は過去にもオフ会に参加している
何人かでオカルト映画を見にいったり、普通に飲みにいったりとそういった内容だった
ただ今回のは大規模なオフ会のようで、お寺を借りて行う本格的なものらしい
題名はこうある
第1回大規模オフ会 「五十物語」
都内のお寺を借りて、サークルのメンバーで怖い話をしようという趣旨のようだ
そういうので有名なのは百物語だろう
怖い話を持ち寄って、みんなで話し続けて、それが百話にまでなると何か大変なことが起きる
そういった怪談だ
しかし、今回はその半分の五十物語らしい
説明分を見ると、百も怖い話を話すとかなり時間がかかりますし、参加者の負担も大きいので、その半分の五十となっています
と、何とも現実的なことが書いてあった
俺はこの五十物語オフ会に参加することにした
元々、怖い話を作るのは好きでたまにオカルトサイトに投稿とかもしている
怖い話が好きな者同士で交流もしたかった
そして、オフ会当日
俺は指定されたお寺に向かうと、すでに何人かが集まっていた
「おっ! 〇〇君。久しぶり!」
髭の生やしたおじさんが声を掛けてきた
オカルトサークルの主催者さんだ
前のオフ会でも会っていて、仲よくさせてもらっている
「お久しぶりです! 結構集まってるんですね」
「おかげ様でね。君含めて十人参加だ。楽しい会になりそうだよ」
今回の参加者で見たことあるのは主催者さんを覗くと二人のみで、他は今回で初対面だった
若い女の子もいれば、おじいさんみたいな人もいる
老若男女、幅広く集まっていた
「さあ、全員集まりましたし、中に入りましょう」
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