メンヘラのアオイちゃん
投稿者:四川獅門 (33)
体験者 宮野 トオル(仮名)
2015年 東京都
当時大学生だった宮野さんは、都内の企業に内定が決まった。
就活のストレスから解放された彼は、元々の遊び癖に拍車がかかっていた。
ナンパに合コン。狂ったように女漁りに明け暮れた。
真面目な恋愛など一切せず、彼の横にはいつも違う女性がいた。
ある日の夜、彼の元に友人から電話があった。
合コンが盛り上がっているが、1人酔いつぶれて男が足りないらしい。
『この時間に女の子が帰ってないんだぞ。後は分かるな?』
そんな友人の誘い。断る理由は無かった。宮野さんがシャワーを浴びて着替えを終える頃には、アパートの前にタクシーが到着していた。
その合コンが、宮野さんと彼女の出会いだった。
女性陣の1番端。気になる女の子が居た。名を「アオイ」としておく。
アオイは色白で童顔の美女だった。前髪ぱっつんの黒髪。オーバーサイズのパーカーを着てフードを被っている。
宮野さんは一目見て「危ないタイプ」と判断した。
「所謂メンヘラっぽいというか、危うい雰囲気というか……」
後腐れを嫌う彼が普段は避けるタイプ。
しかし彼女の顔は彼の理想そのものだった。
何より普通の女子にも飽き始めていた宮野さんは、彼女に狙いを定めた。
合コンが盛り上がる中、幾度となくアオイと目が合った。その度にアオイは何か言いたげに宮野さんに微笑んだ。
幹事の提案で席替えをすると、アオイが宮野さんの隣に来た。
彼女はまるで恋人のように宮野さんの腕に抱きついた。甘ったるい香水の香りがした。
「一緒に帰る?」
宮野さんがそう囁くと、アオイは黙って頷いた。
その日は華の金曜日。近くのホテルはどこも満室だった。
レディースの香水って普段の会話で言うかな?なんかそこが不自然な感じ。
甘い香水の匂いって言う方がリアルな感じ。個人的に。
暴走族の香り?
具体的な名前書けないからでしょうね。
奥さんは具体的な香水名聞いたんじゃない?