ワイ、ある日、目が覚めた。
いつになく静かな目覚め。気持ちがイインゴ。
しばらくぼーっとする。
・・・・・・・・・・。
・・・また目が覚めた。ボーっとしているうちにまた眠ってしまったようだ。
むっくり起き上がって、扉までモゾモゾと向かう。
扉の窓から光が入ってくるので、今が昼間だとわかる。
少しだけ開けてみる。
・・・いつもならごはんが置いてあるはずなのだが、何もない。
まだご飯の用意ができてないんか。
「ゲームでもするか」
PCのスリープを解除・・・と思ったがシャットダウンしていて電源が入らない。
おかしい。
蛍光灯とテレビのスイッチも入れたが、どれも点かない。
部屋に電気がきていないのだ。
「・・・停電か?」
壁をドンドンと叩いてみた。こうすればいつもパッパが来てくれる。
・・・が、シーンとしている。何の物音も聞こえない。
数年前に定年退職し、年金暮らしをしているパッパはいつも家にいるはずやのに。
そりゃヒキニートのワイと違ってパッパは外に出ることもある。
買い物かもしれん。
腹が減ってきた。・・・思えばパッパの飯はまずい。品数も少ない。
マッマの時はもっとおいしかったし、いろんなものが食べられた。
なのに今は・・・。
マッマは半年前にあの世へ行った。癌やった。
ワイにはどうすることもできんかった。
最後までワイに働いてくれと言っていたが、ついにその夢は叶えられなんだ。
なくなってはじめて気づく親のありがたさ。マッマのハンバーグはうまかったンゴ。
また食べたいのに、もう食べられない・・・。
そんなことを考えていると、余計に腹が減ってきた。
























Mameです。
今回の作品は狭い世界で生きる主人公に、突如として夢のような広い世界が与えられるとどうなるか、
その落差が楽しい作品となりました。
そしてラストは実験的なマルチエンディングとしました。
希望と絶望、そのどちらも楽しめます。
絶望を味わいたくない人は途中で見るのやめてください。
よかったら、あなたがどちらのエンドを選択したか、書き込んでくれると嬉しいです。