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心霊

針金3本さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

やばい人のブログ
短編 2025/11/21 22:28 1,352view
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ブログっていうの見るの僕好きなんですよ。

なんていうか、そういうのって自分の個性とか人間性とかそういうのがわかりやすく出るじゃないですか、だからその人がどういう人間なのかっていうのかをパパッと知れる面白いコンテンツだと思うんです。

まあ、僕の好みは置いておいて僕がいつもようにpcでブログを見ていたら変なブログがあったんです。

分かりやすく言うと電波系サイトみたいな雰囲気のやつで、最初に「幸せな3人!」ていうブログのタイトルとお父さんお母さん娘さんの3人家族が笑顔で撮った写真があったんですけどその写真も肌の色が薄い水色になっていて、空が死ぬほど赤くなっているっていうなんでこんな感じにしているんだって感じのもんだったんですよ。

それで少し読んでみるとどうやらさっきの写真に居たお父さんがこのブログを書いているということが分かったんです。

そうなんですけどこの人、かなりのヤバい人で

「俺はお前らとは違う、売れるものが作れる。だから働く必要なんてないしこれだけで飯を食うことができるんだ。」

という感じで36歳なのにまともな職に就かずに自分は天才的な芸術家と思い込んでいて、それで一日一日ブログを記録しているんですが、最後にその日に作った絵を見せるんですけど全部正直言って小学生が落書きで書いたようなイラストと言われてもおかしくがないようなはっきり言って手抜きにしか見えないようなものばっかでした。

それで僕はこれはある意味凄い人を見つけてしまったなと思って興奮と好奇心でずっと見ていたんですけど600日目かな?そんぐらいで更新が止まっていたんです。

これ以上の物を見たことはないと思った僕としては正直言ってちょっとがっかりしちゃいましたね。

んで、その600日目くらいのやつも相変わらず書いている人が36歳だと思えないぐらい自分のことを天才だと勘違いしているかのようなすげえ痛いことが書いてあったんですけど、作品を見ようとしてスクロールしたんですよ。

それで、僕その作品を見た途端に思わずは?って言ったんです。

それ、絵じゃなくて絵の具を塗り尽くしたブログの作者であるお父さんが首を吊っていた写真だったんです。

あと、いつもとは違うものがあって、写真の下に文が描いてあったんですよ。

お前らは一生俺のことを理解してくれなかった、ふざけるな、こんな世界いらない。

って、それでそんなもん見て焦っていたらズボンのポケットに入れていたスマホから着信音がして、咄嗟に電話に出ると、

「お前らみたいな感性のゴミなんていらない、お前のせいで俺が生きていられなかった死ねばいい、死ねばいい、死ねばいい、死ねばいいんだよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」

っていうよくわからないことをスマホ越しに言われたんです。

それから一瞬で電話切られて、余計困惑してすぐにスマホをポッケに入れてパソコンの画面を見直したんですけどやばかったんですよ。

そこにはいっぱいに最初にあった3人家族のお父さんが無理やり笑わされているように不気味な状態になったものが大量に表示されてそれですぐにパソコンからガサガサとした笑い声みたいのが聞こえて、シャットダウンとかウイルスなのかと思いなんとかしようとしたんですけど結局なんともならかったんで床に叩きつけて無理矢理壊しました。

ほんとにあのブログはなんだったんですかね。

あと、ほんとに困っていることがあるんで言いたいんですけれどもいいですか?

ブログの最後にある写真を俺んちのポストに毎日送ってるの誰なんですか?迷惑なんでやめてほしいんですけど。

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