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とくのしんさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

元実話系雑誌ライターのボツネタ供養
長編 2024/04/01 09:33 8,068view
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初めまして。私は実話系雑誌でライターをやってた前田と申します。見出しに“元”とあるように、昔はそこそこ有名な実話系雑誌のライターをしておりました。元々オカルト好きが高じて趣味が仕事になってしまったんですが、紆余曲折あって実話系雑誌に回されてしまい、まぁ色々とありましてその世界とはすっぱり縁を切り、今はフリーライターとして生計を立てております。

そんな実話系雑誌ライターをやっていた時代に、心霊系ネタをもってこいという編集長の命を受けて取材した話があるのですが、残念ながらボツとなってしまい雑誌に掲載されることはありませんでした。ボツになったネタをそのままにしておくのも忍びないと思いまして、この場をお借りして世に出してみようと思った次第でございます。ボツネタという前置きをさせていただきまして、あまり内容には期待しないで気軽に読んでいただければ幸いでございます。

現在、巷を騒がせている女性への性加害問題。先輩芸人のために後輩芸人が女性を性行為ありきで飲み会にアテンドしたことなどが世間を騒がせております。あのような話は氷山の一角で、実際はほとんどの女性が泣き寝入りして終わってしまうことがほとんどなんですね。私がこの話を聞いた十数年前は被害女性が声を上げるなんてことはできもしなかった時代だったのですが、それを逆手にとある芸能プロダクションの男が女性を食い物にしていたのです。

その男の名は志賀崎といい、表向きは芸能プロダクションのスカウトを名乗っておりましたが、実際は暴力団直轄の半グレ集団に属している男でした。この志賀崎という男は女性をモデルやタレントとしてスカウトするのですが、まっとうなモデルやタレントとして養成するわけもなく、性風俗やAVといった業界に女性を堕とすのです。

手口は大変卑劣で、芸能人との飲み会と称しセッティングするまではいいのですが、お酒に睡眠薬を入れて女性達を物言わぬ玩具にするのです。そうして女性を弄ぶのですが、その中にはテレビで見かけるような芸能人もその場にいたという情報もありました。芸能界と裏社会の繋がりなんて別に驚くものでもなんでもないのですが、そういうことをしている有名人も少なくないとだけ言っておきましょう。志賀崎自身、そのような卑劣な方法で女性を散々弄んだあと、その様子を撮影したビデオをもとに女性を脅し、上述したような業界へと送り込むというビジネスを平然とやっていました。

それだけに物足りず、志賀崎は半グレ集団の仲間を使い、夜な夜な人気のない場所でカップルを見つけては暴行し、男性の目の前で女性を凌辱するという行為を行っていたのです。志賀崎という男の本質は極めて“悪”であり、生まれながらの暴力性に満ちていたといっても過言ではありません。

実際に志賀崎に会ったこともありますが、一見人格者を装っていながらも、端々にといいますか、どこか滲み出る狂気性が見え隠れしていたのを記憶しております。

それだけでなく志賀崎という男は非常に狡猾で、悪知恵が働く男でした。また、危険に対する嗅覚が人一倍優れていたところがあり、例えば警察のガサ入れであったり、そういったことを事前に察知する能力がありました。そういった意味でも“獣”のような男と表現するのが適切かと思います。彼は本能のままに行動するようなところが多々ありました。

そんな志賀崎ですが、先に結論からお伝えしますと、もうこの世にはおりません。

彼は殺されました。この話はその半グレ集団の一人、志賀崎の最期の瞬間まで一緒にいたという男から直接聞いた話になります。

その日、志賀崎は後輩2人を連れて、いつものようにカップルを探していました。後に証言者となる男を後輩Aとしましょうか。

「他人の大事なものを目の前で奪う瞬間が最高に楽しい」

A曰く、志賀崎の生前の口癖だったそうですが、その言葉通りに日頃から犯行に興じていたと言います。その日は1時間程、車で獲物を探したがなかなか見つからなかったそうです。

車を運転していたAは志賀崎の命令で、後輩は郊外のキャンプ上近くを目指しました。どうやら志賀崎はキャンプ上に来ているカップルを狙うつもりだったようです。都心から高速を使い1時間程で某キャンプ上付近まで辿り着きました。夜中の山道ということですれ違う車はほとんどありません。

そんな一行の目の前に一台の車が目に留まりました。20代前半と思しき女性が、車のボンネットを開けて覗き込んでいるのです。志賀崎は女性の車の前で停車するよう後輩に指示しました。「男がいないのが残念だけど、山の中で女を輪姦すのも悪くない」と舌なめずりしながら言い放ったと言います。

女性の前で車を停めて、あくまでも手助けするような素振りで近づきました。女性は最初警戒しながらも急に車が止まってしまったこと、携帯の電波が入らず困っていることを後輩に伝えると、後輩は自分たちが近くのキャンプ上まで連れて行くことを提案しました。その提案に女性は喜び、志賀崎の車に乗り込みました。

女性は少し気が強そうながらも整った顔立ちで、スタイルもよく志賀崎好みだったそうです。志賀崎は女性を乱暴に押し倒すと暴れる様子に興奮しているようでした。志賀崎は女性を数度殴りつけました。泣き叫ぶかと思いきや、観念したかのように大人しくなりましたが、そんな様子に志賀崎が「つまんねぇ。もっと泣き叫べや」と女性の顔をさらに平手打ちしました。

志賀崎は笑いながら女性に馬乗りになり、自身のベルトに手をかけたときでした。

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ」

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コメント(4)
  • これはスカッとする話

    2024/04/14/02:31
  • 杉作J太郎さんが好きそうな話ですね

    2024/04/24/11:51
  • 因果応報

    2024/04/25/16:13
  • いい話だなあ

    2024/07/23/00:07

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