【鬼ぃちゃん事件】-事件記者 朽屋 瑠子-
投稿者:kana (210)
UFOとキャトルミューティレーション専門のオカルト雑誌
「月刊モー」編集部に、朽屋(クチヤ)瑠子(ルコ)という
フリーの事件記者が出入りしている。
女だてらにめっぽうオカルトに強く、日本中を飛び回っては、
今日も不思議な事件を追いかける。
・・・・・・
そんな朽屋に、最近後輩ができた。
編集アシスタントとして入ったアルバイトの九郎丸 レンである。
最初スタッフみんなは「レンちゃん」と呼んでいたのだが、朽屋だけはなぜか「九郎」と呼ぶので、いつのまにか編集部内でも「九郎」の名で呼ばれるようになった。
「朽屋先輩。来月の現地取材に使うホテル、予約とれましたよ」
「おぉ、ありがと、九郎」
「最上階の角部屋で、非常階段にも一番近い部屋をお取りしました。周囲の環境を調べましたが、この階なら敵から狙撃されることもありませんし、万が一襲撃を受けても逃走経路が確保されているので安心です。もしご心配なら他人名義で別の階の部屋もおとりしますか?」
「あのね九郎・・・私、ゴルゴ13じゃないからそんなに部屋を気にしなくても大丈夫よ」
「す、すいません・・・ついいつもの癖で・・・」
「どんな癖やねん」
実は九郎は元暗殺者。プロの殺し屋の両親に育てられ、そこから救い出されて現在は渋谷界隈を根城とする松濤(しょうとう)組の構成員でもある。が、それを知っているのはここでは
朽屋だけ。前回の対バルベリト戦以降、朽屋のことを「姐さん」と慕い、今に至っている。
「九郎、今日さ、仕事ハケたら若のお見舞いに行かない? 」
「ハイ、お供させていただきます!」
若とは、前回のバルベリト戦で亡くなった松濤組先代組長の孫である誠一氏のことで、
壊滅的損耗をした組を立て直すべく、次期組長と目されている。
彼の左腕に宿されていたバルベリトの紋章が事件の引き金でもあり、その左手は朽屋たちの活躍で手首から切り落とされた。現在は左手の損傷と精神的、肉体的損耗のため入院生活がつづいている。
・・・・・・
渋谷区、某病院の一室。
朽屋と九郎が若のお見舞いに訪れた。ドアの前には警護の黒服が二人立っている。
「若~!!」ベッドの誠一氏に駆け寄る九郎。普段クールにふるまっている九郎が、若の前だとまるで飼い猫のようになって若に抱きつきスリスリしている。
それを見て朽屋も「ふっ」と笑顔を見せる。
「こんばんわ。朽屋です。お加減いかがですか? これ果物、差し入れです」
kamaです。朽屋瑠子シリーズ第12弾は、前回の「赤騎士事件」の流れを汲みながら以前公開した【鬼のいる街】という作品の解決編ともなっています。今回はアクションも多いので、マンガ的に楽しめるのではないかと思います。よろしく~~
瑠子シリーズ大ファンの地方在住者です。赤鬼のお兄さんと妹の香織ちゃん、某アニメを彷彿させるようで感動しました。九郎ちゃん♀と瑠子のバディ、これからも期待しています。
↑kamaです。コメントありがとうございます。いつもありがとうございます。楽しんでいただけたでしょうか。多分この後、組織は綾辻兄妹をスカウトするんじゃないですかね~。またいつか再登場する日も来るかもです。ちなみに、朽屋愛用のマグカップについてですが、実は第一話ですでに登場しております。三連休ヒマだ~という方は、ぜひ朽屋瑠子シリーズ読破してみてください~~~
10/7(土)21:00 渋谷区道玄坂のスクランブル交差点で暴走車が7人を撥ねる事故。
朽屋瑠子で渋谷が舞台というので、なにかあるだろうなとは思っていたが。
何と!死んだはずの赤い馬が調教されカプセルに封印されていたとは。
↑kamaです。そうです。朽屋はこれでケルベロスと赤い馬の2頭を使い魔として使役することになりました。カプセルの描写は、もちろんウルトラセブンのカプセル怪獣のオマージュです。もう何体か欲しいですね。
その事件って本当にあったんですか?違うならKamaさん天才ですね