肝試しに現れた死者の声

友人が体験した実話です。

友人が大学時代、地元に心霊スポットがありました。
山の中にある場所で、25歳ぐらいの男性が首を吊って自殺をします。
ある夏の日、友人は他の2人と肝試しをする事になります。

夜の11時ぐらいで、3人は自転車でスポットへ行きました。
肝試しの方法は、首つり場所まで1人ずつ行き帰って来る事です。
証拠として、携帯電話で写真を撮って帰って来る約束です。

友人たちは、順番に歩いて行きました。
首つり場所は、不気味で夜になると1人では行きたくありません。
1人ずつ歩いて帰る事が、怖く友人も恐る恐るでした。

3人は、きちんと携帯電話で写真を撮って行った事を確認をします。
その時、首つり場所の方から男性の声が聞こえて来ました。

「おーい。おーい。俺もいるよ。」

友人たちは、3人とも声を聞きます。

口々に、「自殺した男性の声じゃない？」と、3人は怖くなりました。
次の瞬間、友人の携帯の電話が鳴ります。

「もしもし。」

友人が出ると、知らない男性の声でこう話しました。

「おーい。いっしょに遊ぼう。」

電話の声は、自殺したスポットから聞こえて来た声と似ていました。
3人は、怖くなって一目散に自転車で逃げたそうです。