自動証明写真機に現れたのは

ある友人が体験した怖い話です。
友人は、会社の面接で必要な写真を撮りに行きます。
夜の8時ごろ、商業施設前にある自動証明写真機を見つけると、1人の男性が中に入っていました。
友人は、男性が終わるのを外で待ちます。
カーテンの中には、男性の下半身だけが見える状態です。

外からの雰囲気からすると、男性は40代ぐらいでサラリーマン風です。
しかし、中の男性は、一向に撮影が終わらなく5分ぐらい経過しました。

「遅いな。この男性。何やってるんだろう。」

友人は、そう思いながらもう少し待つ事にしました。
中の男性は、その後も終わらず出て来ないようです。
友人は、少し異変に感じて外から声を掛けてみました。

「あのー、まだ終わりませんか？」

すると、中の男性は、返事もなく反応がありません。
友人は、もう一度声を掛けてみました。

「すみません。まだですか？」

やはり、カーテンの向こうにいる男性は反応がなく動きません。
友人は、思い切ってカーテンを開いて見ました。
すると、中にいる男性は、上半身がなく下半身だけの体でした。

「ギャアアアア」

友人は、驚きその場所から後ろに離れます。
すると、下半身だけの男性は外に出て左の方へ5メートルほど歩いて消えました。
友人は、怖くなりその写真機を利用せず家へ帰ったそうです。