リアルおいかけっこ
投稿者:陶芸参謀 (37)
短編
2022/05/14
08:41
2,670view
大学入試を終えたその日、バンド友達と夜歩いていた時のことです。時刻はおそらく22時を過ぎていました。
友達はギターを担当しており、背中にはギターケース、手には機材をアタッシュケースのような鞄に入れて持っち歩いていました。
コンビニを過ぎた時、前からスーツをきた男性が友達の肩にわざとぶつかってきたそうです。少し前を歩いていた私はそれに気づきませんでしたが、友達が私に小声でこそっと「走るぞ!」と言い走り出しました!
状況が読めず、でも怖くて前だけ見て走り続けました。段々閑静な住宅に入り、いろんな角を右、左と迷路のようにひたすら走り続けました。必死に男性から距離をとり必死に逃げきることができました。その日は別のバンド仲間の家に泊めて貰いました。今外に出たら、私たちのことを探してる人たちに出会うかもしれないと思うと本当に怖かったです。
翌日、何もなく家に帰る事ができました。後から友達が教えてくれましたが、追いかけてきた人は一人ではなかったそうです。その上、肩にぶつかってきたのはわざとみたいです。おそらくケースの中身がお金と思ったのでは?と、友達は話してくれました。私も友達も、勿論泊まった友達も含め、追いかけてきた男性と誰も面識は ありませんでした。当時必死に逃げていたこともあり、翌日無事帰宅できたことから今まで何もありませんでした。今思い返すと、よく逃げてこれたなと感じています。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 7票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。