ある東北の村の食習慣
投稿者:陶芸参謀 (37)
私の父親は東北地方の出身者で、私も子どものころは夏休みに遊びに行ったりしていました。
当時、田舎のおじさんに聞いた話なのですが、この村ではある「動物」を食べていた過去があったのです。
ある昔の貧しかった時代、その地域では食糧難が起きていました。
東北の冬は大雪が降り、秋までに貯蓄しておいた食糧で食いつないでいたのです。
その年は作物が実らず、厳しい冬となったそうです。
ある日村人の一人が籠に動物を入れて帰ってきました。
その動物とは、「猿」でした。
村人はその猿を棒きれで頭をたたき割り、その場で殺してしまいました。
猿の肉を焼いて食うのかと思いきや、その男は刃物で頭を削り、むき出しになった脳みそをそのまま齧りついて食べ始めたのです。
極度の飢えで精神状態がおかしくなっていたのかもしれません。
するとその男の目玉がとつぜん前に飛び出し、顔が真っ赤に染まって吐瀉物を吐き出し、うなり声を上げて山の中に走り去って行ったそうです。
その後男は行方不明となってしまいました。
親戚のおじさんいわく、たぶん誰かの作り話だと言っていましたが、もしかしたら猿の脳に寄生していた「線虫」が原因かもしれんとも語っていました。
寄生した線虫が男の体内を蝕み、脳を侵食し、異形の者と化してしまったのかもしれない…と。
村の墓場にいくと、苗字に「猿」が付く名前の墓石が多いのがそれを表しているような気もします。
ちなみに、私の父親も子どもの頃、「猿を食った」と語っていました。
(゚Д゚)。