恐怖体験のせいで引きこもり生活になった話
投稿者:with (43)
俺は現在進行形で引きこもり生活が続いている。
と言うのも、忘れもしない二ヶ月前の恐怖体験が全ての元凶だった。
あの身の毛もよだつ体験から俺は人の目が怖くなり、まともにトイレもいけなくなったんだ。
二ヶ月前、俺は大学の講義を終えて電車で帰宅していた。
いつも通りの日常を消化するように、その日も目一杯勉強して後は家に帰ってゲームでもしようと考えたところ、急にトイレに行きたくなったんだ。
でも、既に乗車していたため家の最寄り駅に到着するまで我慢する他なくて、漸く駅に到着したらしたで、俺は全速力でトイレへ駆け込んだ。
そしたら、こんなときに限って駅のトイレが混雑してて、長蛇に列からしてどんなに待っても10分以上はかかる見込みだったから、俺は駅から徒歩10分のアパートに走って帰る事に決める。
そうと決まれば全力疾走だ。
改札を抜けた瞬間に俺は走り出した。
しかし、俺は風を切りながらコンビニの存在を思い出し、利用客が少なさそうだったらトイレを借りるのもアリだなと考え、脂汗を滲ませながら辺りを見渡す。
するとちょうど進行方向にコンビニがあるではないか。
俺はこれぞ神の思し召しだと歓喜して、そのコンビニに向けてラストスパートを切る。
あと少し、コンビニの駐車場脇におばさんがいて、何やら「たくくーん!」と叫んでいたが、今の俺には関わる余裕もない。
俺はおばさんの横を駆け抜けてコンビニの入口前までやってくると、数拍の呼吸を置いてさっそく中へと入る為に自動ドアな前に立つ。
自動ドアの開閉速度さえ待ち遠しいが、すぐそこにゴールはある。
そう思えば小さな事は苦にならなかった。
そして、俺が一歩店内に踏み入ると、
『バアアアアアアアアッ!』
「うおおおおお!?」
突然、目の前に全身真っ白なブリーフ姿の男が出現し、俺の目と鼻の先で雄叫びをあげた。
不意打ちのあまり、俺は心臓が破裂しそうなほど体を跳ねさせながら盛大に声を上げてしまう。
更に、目の前の男、某ホラー映画の子供の幽霊を成長させたような、通称としおくんが、
『ペェェンチ!ペェェンチ!』
と、訳のわからない事を唾を飛ばしながら訴えかけてきたので、
「すんません!すんません!わかりません!」
と、俺は何故か腰が引けて尻餅をつきながら謝りまくった。
訳もわからない存在を見上げながら俺が低頭平身と謝っているというのに、散見する客や店員は助け船を出してくれない。
としおくんは、未だ『ペェェンチ!』と意味不明な事を叫びながら、どうしてか自分のブリーフを叩いていたが、俺は真っ昼間から実写版としおくんを目撃したと言うどこか非日常感に頭が付いてこなかった。
そして、としおくんは膝をつくと、尻餅をついたまま固まった俺の膝をバンバン叩いてきて、その内の何回かが俺の膝をすり抜けて腹部にヒットした。
途端、猛烈な便意のうねりが悲鳴を上げ、その直後に俺は全能感に包まれる。
勢いに草
面白かった!
こわい
こういうの好き
ペェェェンチ ペェェェンチ ww
ペェェェンチ…ペウェェェンチ…ウェェェンチ…ウ○チ…💩💩💩
としおとやらなんか無視してトイレ行けばよかったのに。
怖かったと思う。
経験上、行きたくなって出て来るモノは固形物ではなく、固形から液状になった物体だと思われます。そのため、間に合わなかった場合、ロボット歩きになるはずです。
怖い話だと期待して損したわ(褒め言葉)
経験上トイレに行きたい時に全速力は無理。そしてトシオの家にはトイレないんか?最後に主人公はブリーフ派に転向な!