確かに誰かが帰ってきた
投稿者:ぶるぼん (4)
私が中学1年生のときの話です。
私の家族は5人家族で、両親と弟2人がいます。
日曜日のある日、私が部活から疲れて帰ってくると、家にはだれもいませんでした。
そんなことはよくあったので、今回もどうせ私以外の4人で買い物にでかけたのだろうと思っていました。
私は部活で疲れていたので、部屋でゲームをしながら、のんびり過ごしていました。
1時間ほど経ったころでしょうか、何人かが話す声が聞こえてきたので、家族が帰ってきたのだと思いました。
しかし、ゲームしている途中で、わざわざ声をかけにいくのもめんどくさかったので、そのままゲームに熱中していました。
そして、玄関のドアが開く音と、家族の話し声が聞こえてきました。
私の部屋は1階にあり、玄関からはドア1枚があるだけなので、音がよく聞こえました。
やがて階段を登っていく音、2階で荷物を置く音が聞こえました。それからも笑い声や何かを話している声が聞こえましたが、とくに気にもせずゲームをしていました。
しばらくして、何も音がしないな、と思った瞬間、ドアが開く音がしました。
私は、全員まだ帰ってきてなかったのかと思い、自分の部屋を出て、声をかけようとしました。
ところが、私は驚きのあまり、声をかけることができませんでした。
なぜなら、私以外の4人が玄関にいたからです。
なんと、4人ともまだ帰ってきておらず、今、4人が帰ってきたというのです。
私が驚いているので、母が「どうしたの?」と聞きましたが、私はこわくて何も言えませんでした。
私が聞いたドアの音や話し声はいったい何だったのだろう。
さっき帰ってきたのは誰だったのだろう。
このことを思い出す度に、不思議に思います。
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