新潟県月岡温泉の廃ラブホ

私が勤め先の社員旅行で行った新潟の月岡温泉の近く廃ラブホDでの体験を紹介していきたいと思います。

温泉に入り夕食も終えて部屋に戻り同僚や先輩達と酒盛りをしていたところ、誰が言い出したか夏だし肝試しをやろうと言いだしました。
スマホを駆使し心霊スポットを探していると、自殺した元経営者の霊が出るという噂のDという廃ラブホが温泉の近くにあることを発見。同僚6人で向かうことになりました。

旅館から10分ほど歩くとその建物の前に到着しました。落書きや割れたガラス片などが散乱していて正直心霊スポットというよりはただの廃墟という印象でした。心霊スポットに慣れている私としては霊的な何かよりもタチの悪い人間に出くわさないかの方が心配でした。

するといきなり同僚の一人が上の階の方の窓に明かり見たいのが一瞬光って消えたと言い出しました。他の皆は怖がらせる為の冗談はやめろみたいな感じで軽く流していましたが、当人は青ざめた顔で嘘じゃないと主張し続けました。
入る前からこれじゃ先が思いやられるので、こういう場に慣れてるから私が先導すると言いました。

ホテル内に入ると外観同様荒らされ放題で壁中に落書きだらけでした。エレベーターは当然動かないので非常階段を探し2階行きました。
2階の一室を探索していた時です。突然ドンッっという音が鳴り響き、周りにいたメンバーが全員を驚かせました。

この時、私は「たぶん自分たち以外に肝試ししている人間がいて、その人らが何かやったんだよ。外で見た光もその人らの懐中電灯の明かりか何かだったんじゃない？」とあえて場の空気を読まない発言をし皆を落ち着かせました。

その後は何事もなく探索を続け、いよいよ最終目的地である元経営者の自殺現場と噂の最上階の一室に辿りつきました。
一通り部屋の中を見回り私は、やはり噂は噂でただの廃墟じゃないかと思いました。しかしその瞬間、ドンドンドンッっと激しく壁を叩く音が部屋中に鳴り響きました。恐怖で部屋から出ようとした先輩がドアが開かないと言いだし、他の何人かも加わりあしたが押したり引いたりしてもドアはびくともしない様子でした。

なんとかドアを蹴破り部屋から出ると全員一目散に建物から出ようと走り出す。その間も追いかけてくるようにドンドンドンッと壁を叩くような音がし続けました。
全員無事に建物から出る事は出来ましたが恐怖で呆然自失、旅館に着くまで無言状態でした。

その後は原因不明の事故や病気などよくある心霊体験後日談みたいな事はなく平穏無事に過ごせています。

心霊スポット好きの私としては正直ただの廃墟だと舐めていたのですが、まさかあのような体験をすることになるとは思いませんでした。
遊びで心霊スポットに行ったら幽霊も怒るみたいです。