こうしてはいられないと大学は自主休講とし、すぐに電車を降りて駅前の喫茶店に飛び込みました。
今まで習った呪言をノートに書き、今閃いたことを確認する。
他のも、他のも、全てを確認する。
そして先日の父の書いた札についても。
すぐに父に電話しました。
「おー、どうした?今日は大学じゃなかったか?」
「父さん!それどころじゃないよ!お札の呪言の秘密に気づいたんだよ!呪言はひらがなのあ〜んを1回だけ使うルールで書かれてるんだ、イロハ歌みたいに!」
「え?そうなのか?そんなの俺の父さんからも聞いてなかったなぁ、よく気づいたな」
「それより!この前のお札。このルールを当てはめると『こもん』って読んだ文字は『ふるもん』が正しくなるはずなんだ。父さんは間違った読み方をしてたんだよ!」
「・・・そうか」と言って父は電話を切りました。
その後そのお爺さんの訃報が届いた、なんてことはなかったのだが、それ以来うちには来ていない。
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