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ヒトコワ

舞舞さんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

早く来い
短編 2026/09/11 12:11 36view

『来いって、お前も早く。』

遊ぶ約束なんてした覚えのない古い友人から深夜に電話がかかってきた。仮にAとする

「もしもし、、、?」
『来いよ早く』
「どうしたんだよ、遊ぶ約束とかしてたっけ?」
『来いよ 遅いんだよ』

なんて会話が2分近く続いていた。
ずっと同じ単語を繰り返してて気味が悪くなったので、「ごめん忙しいから切るわ」と言って電話を切った。

1週間後にAから手紙が届いた。
『元気してる? この前の電話出れなくてごめんな! 今度遊ぼう!』
手紙じゃなくて電話でもよくないか? なんて考えてたら1週間前のことを思い出した。
Aの言う電話はきっと先週の事なんだろうけど、俺から電話をかけた覚えはないし、履歴を見たけどAからの電話履歴は残っていたがAに俺がかけた履歴は残ってない。
怪しく思ったのでその日のうちにAに電話をかけたが出なかった。 夕方だしまだ仕事から帰ってないのだろう、そう思いAと共通の高校からの友人にも電話をかけて聞いてみたが、返ってきた返答は思っていたものとは程遠かった。
「久しぶり元気してるか? Aって今何の仕事してんの?」
友人『は?いきなりかけてきてなんだよ、冷やかし?w』
「? 別に冷やかしたつもりはないけど、Aから変な電話かかってきてさ、それがどうしても気になって聞いたんだけど、、、」

友人『あのさぁ、普通に面白くないよ、それ、あんまりふざけた電話してくんなよ、Aだっていい気しないだろ。』
「どういう事だよ、ふざけてねえよ、手紙も来たんだって!」
『お前も参列しただろ! Aの葬式! いい加減にしろよ!』
と言われて電話は切られた。その時に思い出した、なんでここまで考えすらしいし、思い出せなかったんだろう。 今思い返すとAは癌で死んだんだ、葬式にも出たし、墓参りもした、なのになんで電話がかかってきたんだろう。手紙も手元にある。そうだ!Aは病気で死んだんだ!!!
納得感でボーッと床を見てた、暖かい木の床が冷たい畳に変わっていた。窓には鉄格子、部屋にはベットとトイレだけ。 Aは癌で死んだ、、、癌で死んだ、、、
手元には手紙も携帯も無い、作業着のような服、こっちが現実。あっちが夢。
Aは俺が殺したし、病気って事にして隠そうとしたのも俺、それがバレたのも俺、
Aを幽霊なんてものにして電話がかかってきたなんて自作自演をしたのも俺、捕まったのも俺、
でも悪いのはA、俺を除け者にしたA、

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