B家の柱は当主が務め、飲み干してから2か月、
A家への呪詛を唱え続けた。
B家はその代で途絶えた。
そして、この方法や、呪いに加担した者の名前を記したものを
相手に渡すことで全てが完了する。
先述したが、B家は難産でそもそもの人数が少なく、
結局呪い自体はほぼ不発に終わっていた。
数十年に一度、生まれてくる子が奇形だったり、
早くに亡くなったり。
正直呪われてなくても起こり得ることだ。昔だしなおさら。
争いを起こした代のA家から数十年、呪いを記した書は大事に保管されている。
昔こんなことをしてしまった家系なんだよ、反省して生きましょう。
という教訓を教えるためだそうだ。
俺は見たことがないが、曾祖父の代まではそれがあったらしい。
で、なぜひげおじがこれを話したか?ってことなんだけど。
どうやら、ひげおじは何かの条件を満たしたのか何なのか、
呪いの影響をもろに受けていたらしい。
夢の中で聞いた、聞いたことも無い”B家”というワード。
毎日見るものだから、曾祖父に聞きに行ったときに、
呪いの話を聞いたそうだ。
大昔の風景で、延々と拷問される夢を見たり、
夜中に出歩くと後ろから昔っぽい服を着た人間が追いかけてきたり。
誰もいないはずなのに歩道から車道に押されたり、
窓辺に立っていたら突き飛ばされるような感覚があったり。
今ひげおじがこんな状態なのも、
どうやら何十年も苦しめられた影響、精神面から来るものらしい。
最近になって、
「次は〇〇だ。」と言われるようになったらしい。
俺の名前だ。
























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