「ヤバイよ!もう帰ろう!」佐藤君がそういうと鈴木君と田中君も同じ考えだったようで、すぐに来た道を転ばないよう注意しながら走って戻った。
赤ん坊の鳴き声はずっと同じ距離感を保ちながら聞こえていた。
脇道を抜けてふもとの自転車と停めてある場所に戻るころには声は聞こえなくなった。
3人は自分の自転車に乗ると後ろを振り返る事なく自分の家に逃げ帰った。
後日、夏休みが終わり学校で鈴木君が廃墟の話を聞いた先輩に会う機会があったので
「先輩、前に山の廃墟行った時の事聞かせてくれましたよね?あの時先輩どんな体験したんですか?」と聞いてみた。
するとその先輩は「は?山の廃墟?俺そんなところ行ってねえぞ?お前誰と間違えてんだ?」と言われてしまった。
確かに鈴木君の記憶ではこの先輩に話を聞いたはずなのだが‥
もしあの時、猫の鳴き声だと気にもとめずに廃墟に行ってたらどうなっていたか
3人は今でも時々思い出すそうです。
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