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呪い・祟り

montageさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

クラウドにあった、見知らぬ一家の写真
長編 2026/09/03 16:56 118view

数日後。
娘が椅子に座っている写真。
首から、赤い糸で結ばれた小さな銀色の飾りが下がっていた。
古びたコインのような形で、表面には見慣れない記号が刻まれている。
何かの宗教的なものなのか。
魔除けのようにも見えた。
次の写真でも、娘は同じものを身につけていた。
翌日も。
その翌日も。
写真の中で、両親は娘の首元ばかりを確認している。
ずれていないか。
裏返っていないか。
糸が切れていないか。
なぜそんなことをしているのか、すぐには分からなかった。

3日後。
洗面所の鏡の前で撮られた写真。
娘が立っている。
首には銀色の飾り。

鏡にも娘が映っている。
一瞬、違和感を覚えたが、何がおかしいのか分からなかった。
見比べて気づいた。
鏡の中の娘には、その首飾りがなかった。
次の写真。
今度は鏡の中にもある。
さらに次。
娘本人にはない。
鏡の中にだけ、銀色の飾りが下がっている。
写真はそこで終わっていた。

翌朝から、父親の顔つきが変わった。
目の下に濃い隈がある。
母親も笑わなくなっている。
弟だけが、まだ何も分かっていないようだった。
深夜。
娘の部屋のドア。
外側から椅子が何脚も積まれている。
その上に小さな棚まで倒してある。

ドアノブには、あの赤い糸が何重にも巻きつけられていた。
翌朝。
同じ廊下。
椅子も棚も、赤い糸も、
ドアの反対側にあった。
廊下に散らばっている。
ドアは開いている。
次の写真では、娘が朝食を食べていた。
首元に銀色の飾りはなかった。
その日から、娘はほとんど笑わなくなった。
代わりに、別の癖がついた。
写真を撮られるたび、
誰かの顔を見るようになった。
母親。
父親。
弟。
カメラではなく、必ず家族の誰かを見ている。
その視線は、助けを求めているようにも、何かを確かめているようにも見えた。

3/6
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