「大丈夫ですか!?」
目を開ける。
物流のトラックの運転手が、隅で目を閉じたまま腰を抜かしている僕を見ていた。
倒れていると思ったらしい。
「どうしたんですか?」
「いや……その……」
僕は何があったか話そうとした。
でも、あの女のことを言っても信じてもらえないと思った。
「ちょっと、気分が悪くなって……」
そう誤魔化そうとした。
すると運転手が、
「……今日は出たんすね」
と言った。
僕は顔を上げた。
「え?」
運転手は少し困ったような顔をした。
「俺は見たことも、声を聞いたこともないんですけどね」
そして、
「ドライバー仲間の間では、ここのコンビニには必ず3時以降に配達するようにって話になってるんです」
と言った。
「どうしてですか?」
「さあ。昔からそういうルールなんで」
それだけだった。
僕は何も聞けなかった。
⸻⸻
売場へ戻る。
何の変哲もない、
いつもの午前3時過ぎのコンビニだった。
さっきまであんなものがいたとは思えない。
トラックから降ろされた荷物を仕分けしていく。
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