それでも、
「ちょっと見に行ってくる」
そう言って、父は車を走らせた。
自宅から車で約30分。
かなり古びたアパートに叔父は住んでいた。
1階には、昔からある売店のような小さな店。
外階段はペンキが剥がれ、歩くたびにギシギシと音を立てる。
階段を上った2階には、部屋が5つ並んでいた。
奥から2番目。
204号室。
そこが叔父の部屋だった。
父は合鍵を持っていたが一応チャイムを鳴らした。
ピンポーン
……反応がない
もう一度
ピンポーン
やはり、出てくる気配はない。
電話をかけても出ない。
父の中には、嫌な考えが浮かんでいた。
まさか、自○しているんじゃないか。
緊張で心臓がバクバクと鳴った。
父は合鍵を使い、玄関を開けた
その瞬間、部屋の中から何か臭いがするのではないかと思った。
しかし、何も感じなかったらしい。
緊張していたからかもしれない。
電気をつけようとしたが
つかない。
電気そのものが止まっているようだった。
部屋の中は乱雑で
靴を脱ぐという発想もなく、そのまま中へ入った。
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