※実話を元に構成しています
私の叔父は、長年一緒に暮らしていた母親
私にとっては祖母が亡くなったあと、一人で暮らしていた。
父の弟にあたる叔父は、たぶん日雇いの仕事をしていたのだと思う。
祖母が生きていた頃は、祖母のわずかな年金で二人で生活していた。
そのため、叔父がまともに働いていたのは、もう何年も前のことだったのだろう。
父と叔父は、あまり連絡を取っていなかった。
年に一度くらい、
「元気か?」
と電話をする程度。
正月に会いに行くことさえなかった。
そのくらいの関係だった。
そんなある日の夜。
父と母は、21時からテレビで放送される映画を観るため、ちょうどその時間に夕食を食べられるよう準備をしていた。
その時だった。
家の電話が鳴った。
普段、ほとんど鳴ることのない家電。
時刻は20時30分。
父が電話に出ると、相手は叔父が住んでいるアパートの大家だった。
「実は……家賃が5か月分、溜まっているんです。連帯保証人がそちら様なので、ご連絡しました」
父は驚き、
「分かりました。ちょっと様子を見に行きます」
と伝えて電話を切った。
すぐに叔父へ電話をかけた。
出ない。
何度鳴らしても、電話には出なかった。
「明日、見に行けばいいか」
最初はそう思った。
しかし、なぜか胸騒ぎがした。
時期は2月。
外は寒い。
わざわざ今から行くのも……と迷ったらしい。
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