拡大した老人の顔を見た瞬間、スマートフォンの画面が真っ黒になった。
そして、画面に白い文字が浮かぶ。
「やっと気づいてくれた。」
その夜から、毎年お墓参りへ行くたびに、写真に写る人が一人ずつ増えていく。
家族にも、親戚にも見えない。
私にしか見えない。
そして今年撮った写真には、私の後ろではなく――
私の隣に、私自身が立って笑っていた。
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