ふと、自分の机を見ると、昼間に受け取った戸籍の写しが置いてあった。
何気なく開く。
山田家。
父。
母。
長男・山田浩一。
それだけだった。
美咲の名前が消えている。
慌てて閉じ、もう一度開く。
今度は元に戻っている。
父。
母。
長男・浩一。
長女・美咲。
見間違いだったのか。
翌朝。
出勤すると、同僚が言った。
「昨日の山田さん、大丈夫だった?」
「山田さん?」
「ほら、娘さん。」
私は答えた。
「美咲さんですよね。」
同僚は首をかしげた。
「違うよ。」
「山田さんの子どもは一人だけ。」
「浩一さんでしょ。」
私は急いで戸籍を開いた。
そこには、
父。
母。
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