息が止まった。
「妹さんは…?」
由美さんは答えた。
「助かった。」
「じゃあ、美咲さんは今……。」
「美咲も、もういない。」
私は混乱した。
「でも戸籍には…」
由美さんは静かに笑った。
「あなた、本当に市役所の人?」
その瞬間、違和感に気づいた。
私は毎日、戸籍を扱っている。
でも、
自分自身の戸籍を見たことがない。
翌日。
職場へ行く。
自分のパソコンを開く。
昨日調べた山田家の資料。
その横に身に覚えのないファイルがあった。
タイトル。
「山田家・家族構成確認」
開く。
父
母
長男。
長女。
4人。
その下に赤字で書かれていた。
「長男・浩一は死亡。」
「長女・美咲は行方不明。」
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