そう言うと、僕たち2人は泣きながら笑い合って、明日も絶対に会うことを約束した。
5.
次の日は、いつもより1時間も早く起きた。
優斗と仲直りできたことが、また前のように話せることが、この上なく嬉しくて、興奮のあまり昨夜は殆ど眠れなかった。
朝ご飯を掻きこみ、急いで家を出る。
学校に着いたが、まだ校門が開いていない。
少しして、校門が開くや否や、僕は一目散に「しずくの家」へと走る。
優斗はまだ広場には出てきていない。
昨日は朝一番に来るって言ったのに、さっそく寝坊しやがって。
そう思いながら、優斗が来るのを待つ。
5分、10分、15分・・・
いつまで待っても優斗は出てこない。
そこへ、「しずくの家」の職員さんがやってきた。
「君は昨日、優斗くんと仲良くしてくれてた子だよね。
もしかして、今日も優斗くんを待ってるのかな?」
「はい、そうですけど」
「そうか。
大変言いづらいんだけど、よく聞いてね。
実は昨日の夜、優斗くんは完全に意識を失って、”奥の部屋”へと入ったんだ。
本格的にカタツムリになる準備期間へと入ったんだよ。
だからもう、優斗くんには会えない。
最後まで仲良くしてくれて、優斗くんもきっと感謝してると思うよ。
きっと半年後ぐらいに”卒業式”があるから、またその時に・・・」
嘘だ。
昨日の夕方まではあんなに泣いて、あんなに笑ってたのに。
絶対にまた明日会おうって約束したのに。
もう、優斗には、”人間の”優斗には、二度と会えない。
せっかく仲直りできたのに。
これから、一生分の思い出を一緒に作ろうとしていた矢先だったのに。
「しずくの家」の小さな子たちの溌剌とした笑い声が、呆然と立ち尽くす僕を包み込んでいた。


























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