ただ、
Rは「1つだけ気になる点がある」といいます。
金庫の扉が開け放たれているのです。
闇バイトの仕事内容で「運んで来い」と言われるくらいの金庫ですから、
何か価値のある物が入っていると考えるのが自然です。
なのに扉が開け放たれている。
角度的に、
金庫の扉で隠れて中に何が入っているのかは見えませんでした。
そんな事も気にせず、
Tは金庫を運ぶために軽快な足取りで金庫に近づきました。
すると、
Tは突然動きを止め、
こちらに後ずさりしました。
金庫の中を見たのでしょう。
T曰く、
金庫の中にあるのは「人の顔をはぎ取った皮を何枚も重ね、それを接合して作られた能面のようなもの」らしいです。
Rは、
金庫の中を見ないようにして金庫の扉を閉め、
金庫を持ち上げました。
TとRで一緒に外へ出ると、
何故かSが泡をふいて倒れていました。
TがSを背負い、
逃走・運搬用の車両まで運ぶ事になりました。
車の中で意識を戻したSは、
泣きながらではありましたが、
何があったのか話してくれました。
S曰く、
「肩を叩かれて振り向いたら、顔が剥がれた人がいた」らしいです。
Sの気持ちが落ち着いた後、
3人は指定された場所があるという林に向かいました。
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