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呪い・祟り

こいたらさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

『四つ目の部屋』
長編 2026/05/14 02:31 665view

一階に住む老婆。

桜井という名前だった。

マンション名と同じだ。

話を聞くと、
老婆は明らかに顔色を変えた。

「見たんか」

「何なんですか、あれ」

老婆は小さく震えた。

「四つ目様や」

「……は?」

「昔、この土地には蔵があった」

老婆はゆっくり話し始めた。

戦前。

この辺りには、
小さな宗教集団がいたらしい。

彼らは“四つ目様”という神を祀っていた。

目が四つある女の神。

その神は、
“見る”。

嘘も。

罪も。

心の中も。

そして、
見られた者は“向こう側”へ連れていかれる。

「向こう側って?」

「戻ってこれん場所や」

老婆は俺を見た。

「押入れ開けたな?」

俺は黙った。

「終わりや」

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