私「…でも、その押入れの男性の姿に見覚えはなかったんでしょう?」
友人(1)「はい。というのも、Dは少しぽっちゃりな体型だったんです。ですが、押入れにいた男はガリガリに痩せてました。Dは、ひとりかくれんぼをした日からご飯は食わないわ、睡眠も取らないわで痩せていったんです。なんでひとりかくれんぼなんかやったのか、判んないんですよね。」
私「え?Dさんからは罰ゲームでやらされたって聞きましたよ?」
友人(1)「え?違いますよ。Dは突然、『ひとりかくれんぼやるから見ててくれ』って言ったんです。俺らはやめとけって言ったんですけど」
Dさんには、何が見えていたのだろうか。
・第四話 倒れるぬいぐるみ
これは事故物件に住んでいるOさんの話である。
O「正直、お金があんまり無くて仕方がなかったんです。…でも今思うと、少し我慢してでも事故物件じゃない所に住めばよかったなって。」
不動産屋に行くと、どこも高く、安くて日当たりが良い物件は此処しかないと言われてしまった。結局Oさんはその事故物件に住み始めた。
O「マンションの角部屋なんですけど、どうやら亡くなった男性の方は寝室で変死してたらしくて。怖かったので、私はリビングで寝て寝室にはぬいぐるみを飾ってたんです。」
それから暫く経った頃の事。朝起きて、ぬいぐるみの飾ってある部屋に行くと棚の上のぬいぐるみが倒れていた。けれどその時は風かなんかで倒れただけだろうと、特に気にしてはいなかった。
だが、それから頻繁にぬいぐるみは倒れるようになった。ふと目を離した隙に倒れている。
O「そこまで大きくないぬいぐるみだったので、私わざわざぬいぐるみスタンドを買ってきたんです。それでも心配だったので、倒れないようにする専用の粘着テープまで買って。それでちゃんと固定しました。」
これでもう倒れることは無いだろう。その日は安心して眠りについた。
O「もう倒れることは無い、って安心して寝たんですけど、深夜に物音で目が覚めたんです。」
ガタガタ、ガタガタと音が聞こえる。Oさんはビクビクしながら扉を開けようとした。
O「でも、やっぱり怖くて。私、ドアの隙間からスマホのカメラで写真を撮ったんです。そしたら…」
写真には、踠き苦しむ男の姿が写っていた。そしてその男の手がぬいぐるみに当たってガタガタ、ガタガタと音を立てていたのだ。
O「リビングの電気を付けてから急いでドアを開けると、そこに男の姿はありませんでした。ですが、ぬいぐるみはガタガタと音を立て続けていました。」
その後Oさんは直ちに引越したと言う。その男が何を伝えたかったのか、今となっては知る余地も無い。
だが、Oさんが撮った男の写真は何度削除しようとしても気づくとまた保存されているとか。
・第五話 メリーからの電話
これは、「メリー」という名前の人形を大事にしている少女・Eちゃんの話だ。
その日、Eちゃんの家族はN県のマンションへ引越しをしていた。色んな荷物を新居の中へと運ぶ。
無事に引越しは終了して、Eちゃんはメリーを探した。が、見つからない。どうやら間違えてゴミ袋に入れてしまった様である。Eちゃんはメリーが居なくなり悲しくなった。Eちゃんにとってメリーは、大切な家族のような存在だったからだ。両親はそんなEちゃんを可哀想に思い、新しい人形を買ってあげた。
それからEちゃんは新しい人形を可愛がり、次第にメリーの事を忘れていった。
そんなある日。
「プルルルル、プルルルル」
























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