家の固定電話が鳴った。表示を見ると、どうやら公衆電話から掛けられている様だ。彼女の親は共働きで家に居ない。Eちゃんは親から連絡が来たと思い電話に出た。
E「もしもし。」
すると、相手は親ではなかった。
「もしもし。私メリー。今S駅にいるの。」
そこで電話は途切れてしまった。きっと人違いで間違って掛けてしまったのだろうと、Eちゃんは特に気にしていなかった。
だが、その電話は翌日も掛かってきた。時刻は四時二十一分。昨日と全く同じ時間である。
E「もしもし…」
「もしもし。私メリー。今M公園にいるの。」
またもやここで電話は切れてしまった。けれどEちゃんは気付いた。昨日言っていたS駅は家の最寄駅、そしてM公園は駅から少し家に近い場所にあるのだ。少しずつ「メリー」は近づいてきているのだ。
また翌日も電話は四時二十一分ぴったりに掛かっていた。
E「もしもし?あの、迷惑なので辞めてください。」
「もしもし。私メリー。今M通りにいるの。」
M通りはもう家のすぐそこである。Eちゃんは恐怖で震えていた。
そして翌日。公衆電話からの電話はまた掛かってきた。
E「あの、迷惑なので掛けないでください」
「もしもし。私メリー。今…」
「あなたのうしろにいるの。」
その声はすぐ耳元で聞こえた。
Eちゃんは恐る恐る振り返った。
そこには…
何も居なかった。
Eちゃんはホッとしてソファに寄り掛かった。そして、気を紛らわそうとテレビを付けた。
すると、そこにはゴミ捨て場で顔が黒く燃えてゆくメリーの姿が映っていた。
「ずっと、ずっと、いっしょだからね」
メリーはそう言った。それからEちゃんはテレビの画面や鏡、窓ガラスなど反射するもの全てを恐れる様になってしまった。
何故ならそこには、黒焦げになったメリーの姿が写っているからである。
それから約一ヶ月後、N県のマンションの一室で少女が焼身自殺をした。亡くなった時刻は「四時二十一分」、近くに黒焦げの人形があったそうだ。
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