「「もう少しで…時間だね……」」
「「う,うん。俊輔に会えるかな?」」
「「ドキドキしてくるね」」
4時42分、4時43分……。
1分,1秒がとても長く感じられた。
そして,4時44分。
鏡からまぶしい光が溢れた。
そして鏡のなかに,1人の男の子の姿が,浮かびあがったのだ。
「「俊輔だ!俊輔!」」
和真は思わず叫んだ。
鏡のなかの俊輔は,私達にむかってにっこりと微笑んでいるようだ。
それは、優しい笑顔に見えた。
その時だ。
鏡の中から,にょろりと青白い手首が現れた。
そして,いきなり和真の手首を掴んだのだ。
さっきまで笑っていた俊輔が,恐ろしい表情に変っていた。
「「どうして,あのとき,俺を裏切ったんだよ?一緒に行こうって約束したじゃないか。どうして……どうして俺の手を離したんだ!」」
その声は太く低く,体中に響き渡るようだった。
「「裏切った…わけじゃ…ないんだ。でも…手を…離したことは……ずっと…ずっと…後悔…してる。だから,俊輔を迎えに来たんだ……」」
「「和真が会いに来てくれたから,そのことは許してやるよ。一緒に別世界へ行こうぜ。こっちの世界は,とっても楽しいんだか…ら…さ」」
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