江戸時代に人気があった怪談本『諸国新百物語』にこんなお話が載っている。
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年をとった侍の家に,友人たちが集まって,お酒を飲んでいた。
誰かが百物語で恐ろしい目にあうか確かめようと言い出し,怪談話を始めた。
百話目が終わり,ろうそくが消えると,あたりは闇に包まれた。
一体何が起こるんだろう……。
みんなは待ったが,何も起こらない。
「「やっぱり嘘であったか」」
みんなで笑い合い,その日はそのまま寝ることになった。
夜明けを伝える鐘が鳴って,その侍が目を覚ますと,切り落とされたばかりの女の生首が五つ,それぞれの枕元に置かれていた。
家の戸には鍵を閉めていたので,誰も入れるわけがない。
みんなは恐ろしくなり,すぐさま首を集めた。
野原に捨てると,生首はたちまち,骸骨になってしまった。
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