俊輔はそう言って,和真を鏡の中へ引きずりこもうとする。
私とさちは足がすくんでしまい,その場から,動けずにいた。
「「どうしよう,このままじゃ,和真が連れて行かれちゃう」」
「「さち,2人で,和真を引っぱるの!」」
私達は,和真の右手を掴むと,一生懸命に引っぱった。
ズズズッズズズズズゥゥ
俊輔の力はとても強く,ふたりで引っぱっても,和真はどんどんと鏡のなかへ引きずりこまれてし
「「私,もうダメ……」」
「「さち,がんばって。がんばって!」」
私も、もう限界だ。
手が痛くて,涙が出てきた。
和真は,もう少しで顔までもが鏡のなかに入ってしまいそうだ。
「「後輔,やめて!」」
「「迎えにきたのよ。和真を離して!三人であなたをこっちに引っぱるから」」
「「…一度入ったらもどれない……」」
俊輔の声が聞こえたその瞬間,和真を引っぱる力がなくなり,私達は,廊下に倒れた。
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