また,ドアを叩く音が始まった。
今度はさっきよりも大きくなっているようだ。
((やめて!もうやめてってば!))
Aは電気をつけて,部屋を見回した。
「「お父さん,お母さん,起きて。ねぇ,起きてよ!」」
Aは両親を必死で起こしたが,いくら叫んでも目を覚さない。
まるで固まってしまったかのように,ぐっすりと眠ったままだ。
Aが泣きそうになりながら,何度も両親を呼んでいると,ドアを叩く音は,またピタリと止まった。
((良かった……怖かった……))
ガチャガチャガチャガチャ
すると,今度はドアノブを回す音がし始めた。
((どうしよう!このままじゃ,入ってきちゃう!))
Aはベッドの上から飛び降り,ドアノブを力一杯引っ張った。
Aは必死に力を入れ続けた。手のひらには血が滲み,もう限界のようだ。
((もう,ダメ……))
そう思った瞬間,「ガチャ」という音が鳴った。
それと同時に,ドアノブを回す音も消えた。
((……今度こそ,終わったのかな…?))
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