これは、私が人生で初めて経験した不思議な体験のお話しです。
まだ私が1歳か2歳ぐらいの時、私は母と共に祖父母の家で暮らしていました。
その当時住んでいた祖父母の家は、いわゆる心霊現象がたまに起きる家で、1階で1人でテレビを見ていると、誰もいないハズなのに2階から誰かが降りてくる足音がする。
そんな家で暮らしていたある夜の事、私は夢を見ていました。
その夢とゆうのが、江戸時代の深夜の町を走って何かから逃げているんです。
私の見た目は20代後半くらいの男の町民。
それを追いかけてくるのが刀を振り上げた40代くらいの浪人風の男。
刀を振り上げ追いかけてくる男から必死で逃げるも、途中でコケてしまい振り返った瞬間、袈裟斬りにされてしまうんです。
斬られた瞬間、私は目を覚まして『うわああん!』と声を上げて泣いていました。
横で寝ていた母は、驚いて目を覚まし『どうしたん?!』と私の顔を覗き込んだのですが、その瞬間、母は固まりました。
私の右目の右上から血が出ていたんです。
それも血が滲むとかではなくダラダラと流血するほどに。
血が出ていた場所は、ちょうど夢の中で刀で斬られた場所でした。
そんな事があるのかと思われるかもしれません。
ですが、私の母は元々過保護だったので、寝ている間に怪我をしないようオモチャなどは届かない場所にしまい、寝返りで壁や柱にぶつからないように、部屋の中心で2人揃って寝ていたので寝返りなどでもありません。
爪で引っ掻いたりしたのであれば、間違いなく手に血が付くはずですがそれも無い、、。
母は理解できないながらも『お侍さんが!お侍さんが!』と叫ぶ私を、血を拭いながらあやしていました。
ちなみに、傷の幅は2ミリ、長さは3センチほどでしたが、この傷跡が完全に消えるまでに30年ほどかかりました。
それまでしっかりと残っていたんです。
大人になってから知ったのですが、霊的なものに付けられた傷は、怨みが深ければ深いほど消えるのに時間がかかるそうです。
もしかすると、あれはただの夢ではなく、私が前世で誰かに酷く怨まれてしまった事を表していたのではないか?
そう思う事があります。
それとこれは余談ですが、私の記憶に残る視界の映像が少し不思議なんです。
目を覚ました時、天井が見えて、私を覗き込む母の顔が見えるのが普通だと思うのですが、私の記憶はそうじゃない。
目を覚ました瞬間、天井から自分を眺めていて、そこに覆い被さるように覗き込む母の背中を見ていたんです。
いわゆる幽体離脱なのか?と思ったのですが、そう考えると気になる事があるんです。
幽体が抜けた身体は、その人の精神にあたるものが抜けているから動いたり話したりしないと思うんです。
でも天井から見た私の身体は、動いて泣き叫んでいる。
私の身体には、一体何が入っていたのでしょうか。


























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