私と違って仕事も上手くいって。
昔からそうだった。
美穂子とは小学校の頃から一緒だった。彼女はクラスの人気者で、何時も周りに人が居た。勉強も出来て運動神経だっていい方だ。
そんな彼女がずっと目障りだったのだ。
そして数ヶ月前、ネットの記事でこんな物を見つけた。
私「『行ってはいけない心霊スポット』…?」
そこには様々な心霊スポットが載っていた。夜行くと青白い手が現れる池、女の霊が出る廃屋、真っ黒な男の悪霊が出るというトンネル…その中に一際目立つ物があった。
私「『行ったら死ぬ!?恐怖のS崖』?何それ。」
どうやら自殺の名所らしく、昼夜問わず行かない方が良いらしい。噂では、石を持ち帰ると昔其処で亡くなった女性が夢に出てくるらしい。けれど石を返しに行ってはいけないのだと言う。返しに行った時、その女性に取り込まれてしまうのだ。
その記事を見た翌日、美穂子が「旅行をしようと思ってる」と話をした。
とても好都合だと思った。
私は美穂子に「S崖とかどう?」と言った。
その後本当にS崖へ行き、見事私の罠に嵌ってくれた。
目障りで邪魔な人間は居なくなれば良いと、貴方もそう思いませんか。
ー ー ー ー ー
「また一人、取り込まれてしまった。」
今日来た若い女性も、止めることが出来なかった。
「幸代ちゃん、もうやめてくれ」
あれはもう、何十年も前…私が小学生の頃のことだ。
私「大丈夫?」
夕暮れ時の公園のベンチで、私と同い年くらいの痩せ細った女の子が座っていた。彼女の瞳はどこか虚ろで、どこか遠い所を見つめている。
「…」
私「名前は?僕のでよかったら飴あげるよ。」
「…ありがとう。私の名前は幸代だよ。」
か細い声でそう言った。
私「教えてくれてありがとう。家は何処なの?」
幸代「…家の中にいると怒られるし、食べ物も無いから外に居たの。家はすぐ近くにあるよ。」
私「そっか。もしよかったら僕の家においでよ。」
その頃私の両親は朝から晩まで仕事をしていて家にいなかった。幸代ちゃんを家に上げて、家にあったお菓子を出した。
幸代「こんなに食べたの久しぶり…ありがとう」
























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