奇々怪々 お知らせ

不思議体験

れーとさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

地元であった怖い話
短編 2026/05/14 14:08 39view

去年の9月頃だったと思う。

地元で小さな祭りがあって、その日は花火も上がっていた。

僕は祭りに行ったあと、一人で花火を見に向かっていた。
一緒に来ていた友達とは途中で別れて、好きな人と電話をしながら自転車を漕いでいた。

でも、向かっている途中で花火は終わってしまった。

最後の一発が遠くで開く音だけを聞いたのを覚えている。

ふとスマホを見ると、充電は5%しかなかった。

そのまま2%になるまで通話を続けて、「じゃあまたね」と言って電話を切った。

その時、僕はそこそこ車通りのある細い道にいた。

後ろへ戻っても帰れたけど、少し遠回りになる。

だからそのまま先の道へ進むことにした。

少し行くと、左側に長い川がある道に出る。

川沿いには誘蛾灯がぽつぽつ立っていて、暗い水面をぼんやり照らしていた。

なぜかその光に惹かれて、僕は人のいない川沿いの道を通ることにした。

今思えば、それが間違いだった気がする。

さすがに少し怖かったから、音楽を流しながら帰ることにした。

スマホを自転車のカゴに入れて、そのまま走り出した。

100メートルくらい進んだところで、急に道がガタガタになった。

その辺りから、なんとなく嫌な感じがしていた。

うまく言えないけど、「この先に行きたくない」と本能的に思うような感覚だった。

それでも少し進んだ、その時。

急に音楽が止まった。

その瞬間、理由もなく
「あ、これ以上進んじゃダメだ」
と思った。

慌てて自転車を引き返し、大通りまで戻った。

そのあとスマホを確認すると、充電はまだ残っていた。

しかも再生ボタンは押されたままだった。

なのに、音だけが出ていなかった。

家に帰ったあとも、あの時の感覚がずっと気持ち悪かった。

1/2
コメント(0)

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。