「……四宮さん、行こう。まだ近くにいるよ」
ナギサちゃんは何かを感じているみたいだった。
夕暮れの道で、ふと視界の端に白い影が見えた。
昨日見たのと同じだった。
白い影はゆっくり形になって、猫になった。
まさかと思ったけど、ナギサちゃんと一緒にその方向へ歩いた。
影が消えた場所に、リボンが落ちていた。
チカちゃんのだった。
その先の公園で、チカちゃんは泣きながら座り込んでいた。
「べルがいたのに……いなくなっちゃった」
チカちゃんは泣きながら言った。
「四宮さん……ごめんね。四宮さんがべルを呼んだみたいで、なんか……いやだったの」
胸がぎゅっとして、泣きそうになりながら、あたしは「いいよ」と返した。
嘘のつもりだったのに。
あの日から、時々“白い影”が見える気がする。
でも、なんとかなるような気もしている。
……あなたは、幽霊を信じますか。
前のページ
2/2
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 0票

























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。