声も顔も違う彼に誘われるまま、半ば放心状態で僕は彼の家に到着し、絶句しました。
真っ白で綺麗だった教会が、廃墟のように変わり果てた外観になっていたからです。
気にする様子もなく、彼は僕を家に迎えてくれました。
中は、美しかったステンドグラスは無残に割れ、最奥のボロボロの十字架の前で彼のお父さんがブツブツと覇気の無い祈りを捧げていました。
その後のことはあまりよく覚えていません。
多分、彼の部屋でゲームをしたりしてすぐに帰ったんだと思います。
もう僕には彼を受け止められる心の余裕はありませんでした。
その後に噂で聞いた話ですが、ルカくんのお母さんは戻って来た彼を自分の子供だと認めず、暴力的な行動まで起こしたため精神異常者として、施設に隔離されることになったそうです。
あの様子ではお父さんも、もうダメなんじゃないかと思います。
その後は彼と関わることは無かったです。
きっと今も僕の知らないルカくんは、どこかで彼の人生を送っているのでしょうか。
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