「隊長、これに乗ってテオを回収にいきましょう。この方が早いですよ。馬だし」
「あ、あぁ・・・」驚いて本当はもう腰が抜けそうな隊長であった。
赤い馬に乗り、敵のいなくなったステージへ向かう二人。
「あの、ミゲル隊長・・・さっきはありがとうございました。隊長がくれたあの聖なる葉のおかげで、リカバリーできました」
「ふむ、よかったな」
「あの葉っぱもっと欲しいな・・・持ち帰れないかしら」
「葉っぱならいくらでもあるさ、あれ、ただの雑草だから」
「ざ、雑草!?・・・ななな、なんですか雑草って」
「だから、アビラ・セレナの葉だとか、山の女神の涙から生まれたとか、ぜーんぶ嘘っぱち。俺が子供のころ病気になったらな、ニガい薬を飲まされるのさ。それが嫌で飲まずにいると、よく婆ちゃんがそんなホラを吹いて俺に無理やり飲ませていたんだよ」
「ええええ~~ウソっ!?」
「あぁ、でも、効いただろ? 病は気から。治りゃなんだっていいんだよ」
「かーっ、さすが隊長。百戦錬磨。戦場慣れしてますわ。すっかり騙されました!!」
「はっはっは」
・・・・・・・・・・・・
【 別れの教会 】
・・・・・・・・・・・・
「神父様、どうです?テオの様子は?」
現場からテオを回収して教会に戻った朽屋は、再びシスター修道服に着替えて、
テオの看病をしていた。
「ふむ。心配ない。おそらく騒がないように睡眠薬のようなものをかがされたのだろう。呼吸も心拍も安定している。テオの両親にも連絡しておいたから、時期こっちへ来るだろう」
「よかった」
眠っているテオの頭を優しくなでる朽屋。
「ところで、もう帰国するのですか? シスター・ルコ。テオが目覚めてからでも」
「すいません、神父様。カリブ海で空母を待たせちゃってるんで・・・」
「あの男・・・ミゲルとかいう彼もすぐ消えてしまったな」
「あぁ、たいちょ・・・ミゲルさんはまだ仕事が終わってなくて、まだしばらく忙しいみたいです」
「そうか。シスター・ルコ、短い間だったが私はキミが本物のシスターのつもりでいたよ。子供たちもなついていたし。テオも目覚めたら寂しがるだろう」
「(∀`*ゞ)エヘヘ なんか照れるな」

























Manaです。自分で書いてて一番楽しい、朽屋瑠子シリーズ。今回は今年初めに大事件の起こったベネズエラを舞台に、朽屋の活躍を描いたものなります。少年と絡むことで、オネショタ好きな界隈には受けたかもしれないですね。途中から登場のミゲル隊長は自分の中ではランバ・ラルのイメージです。
ところで、自分的に一番ショックだったのが、これを書いてる最中にアメリカがイランを攻撃しちやって大変なことに・・・せっかく最新の戦場を描こうとしたのに、もう古くなってしまいました。
現実の方が物語より早いし、そんなシナリオ描けません。
まさかトランプさん、エプスタインとかから目をそらしたくてこんなことしてんじゃないでしょうね~なんて思ったり。
一応物語はフィクションということで、お楽しみいただければと思います。
・・・それでは、チャオ。