親密になった人の身内が…

これは誰にも話すことができないのですが、昔からとても親しい関係になった人の身内が5年以内には亡くなってしまうという経験をしてきました。小学校のときに最初に仲良くなり、親友と呼べる存在の人がいたのですが、その人の祖母が亡くなりました。その時は何とも思っていなかったのですが、クラスが変わって別の子と仲良くなって、互いに親友だねと話す仲になった頃、その子の祖母も亡くなったのです。

二回目のときには、何で私の友達ばっかり悲しい思いをするのだろうかと思っていたのですが、高学年になったとき、もう一人仲良しができて3人グループになったとき、一年も経たずにその子の父親が亡くなったのです。その時、私は私と仲良くなった子の身内が亡くなってしまうのではないかと、自分のせいにも感じたのですが、中学になったとき、部活を通して仲良くなった子の伯父が、初めて付き合った人の祖母がと必ず亡くなったことによって忌引きをもらていることを目にしていたのです。

こんなことが偶然続くのだろうかと、高校生になる頃には人と深く仲良くなることを拒むようになりました。一番の親友は作らずに、時々遊ぶ相手がいればいいのかもしれないと思ったのですが、やはり学生時代の友情は育みやすくて、仲良くなった人の祖母、そして弟なども亡くなっていき、これまで私が仲良くなった人のなかで身内が亡くならなかったというような人はいただろうかと思い返しても、一人もいなかったのです。

そして、それは社会人となっても変わりません。職場で信頼してチームを組み、公私共に仲良くさせてもらっていた先輩の祖父がなくなり、後輩で私を信頼してくれていて、恋愛の相談も乗ったりプライベートでも遊ぶようになった途端祖母が亡くなったりと、自分ではあまり親しくしているつもりはなくても、身内が亡くなる現象は止めることが出来ず、半年以上付き合った人の身内は必ず亡くなっていました。

私は決して友人が多いわけでも、付き合った人数が多いわけでもありません。どちらかというと少ない分類に入るのですが、100パーセント亡くなってしまうのを見ると、私がいけないのかと思わざるを得ません。

これ以上私は人と関わりたくないと思い、人とは一歩距離をおくようにしました。人にもっと心を開きなよと言われることもありますが、「開いたら身内が死ぬよ」なんてとてもじゃないけど言えません。偶然かもしれませんが、私にとっては私が恐いです。