そう心底安堵したつかの間、
アナウンスは続けた。
『黄色い線の””外側””までお下がりください。』
「は……。」
考える間もなく、僕の身体は黄色い線の外側まで吸い込まれるかのように動いた。
「おい!!!お前何やって……!!」
驚いた正樹は、僕の腕を掴んで止めようとした。
しかし足が、僕の意思とは別に前へ出ていた。
止め方が、分からなくなっていた。
「うわあああああああ」
僕の身体が線路まで落下した時、追い討ちをかけるかのようにアナウンスは続けた。
『まもなくあなたの背後に、縺翫?縺が参ります。』
その知らせを聞いた時、僕が最後に目にしたのは数日前にニュースでみた、あの女子生徒と同じ制服を着た「何か」だった。
意識が遠のき感覚が消えていく中、正樹の手の感触だけが残っていた。
そこから遅れて、ホームの内側から友人と人々の悲鳴が上がった。
翌朝、
『次のニュースです。今日午後5時頃。〇〇駅で下校途中の生徒が電車に跳ねられ、死亡しました。この事故で利用者に怪我はありません。』
ニュースを見た人々は言う。
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