「おい、聞いたか…!?さっきの!」
僕は慌てて、正樹に問いかけた。
すると一緒にいたはずの正樹は言った。
「そんな放送流れなかったけど?
冗談やめろよ笑」
なんて呑気に笑って見せた。
その言葉を聞いて、
背中を逆撫でするような寒気が走った。
そう…
放送は、僕だけに聞こえるのだ。
それからの授業は、ノートに内容を書き込むのにも思うように手が動かなかった。
そんな状態が続き、どこかぼんやりとしたまま放課後まで過ごしてしまった。
(早く帰ろう……)
そう心の中で呟き、暗い顔をした僕はいつものホームへと向かった。
しかし幸運な事に、今日は部活が休みだったため正樹と一緒だ。
さっきのこともあって、一人じゃないのは非常に心強い。
それでも僕は考えてしまう。
また、あの変なアナウンスが流れるのだろうか。
そう思うだけで心臓が口から飛び出そうだった。
ところが、そんな僕の気持ちとは裏腹にアナウンスは流れ始めた。
僕は冷や汗をかき、鞄を握る右手に力を込めて耳をすませた。
『まもなく電車が参ります…………
(あれ?今回は普通のアナウンスだ…)
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